有職お誂え雛人形工房 京人形司 京都桃玄(とうげん)

王朝唐織 漢方草木染 帯





高級帯で作ったお特殊柄合わせを施しした雛様です
普通、袖は一枚もので裁断、縫製します
特に帯の様な高級で幅の狭い生地では効率良く
裁断して縫製していきます
その為に写真↓の様に真ん中の縫い部分が
約6mm柄が隠れてしまします
が、ごくごく普通のことです




(注)↑このお人形は個人的に鑑賞用で作成したもので非売品です


この約6mmの柄の途切れを何とか解消したい!と
裁断の時に工夫を凝らし縫製し形にしました
正直、かなりの生地を使い超高価なお雛様になりました
片袖で同じ柄を二つ使います








身頃の胸元、おく身部分も柄を二つ使用してます





欄部分も両サイドに花柄がくる様に裁断しました





足袋は底があるように新寸法を考えました





お姫様です





袖の一番目立つ所のに柄がくる様に裁断しました
「正面から見て」を基本に考えました
扇を持たせても隠れる部分ではありません





この帯のパンフレットが有ります




参考価格が630,000円です!
とても高価なお人形なのはご理解頂けると思います
価格も1、000、000円と高額になってます
がその価格は「市場参考価格」です
確定した価格ではありません
此処は工房です
各種サービスのご提案もさせて頂きます




  


Posted by 京都桃玄  at 03:03作品詳細

正絹唐織 有職雛 黄櫨染





このお人形は特殊な柄合わせを施してます
通常の袖は一枚ものなので縫製の際約6mm柄が隠れてしまいます
少し見にくいと思いますが目打ち先部分のことです
通常は効率良く裁断して行きますので当たり前のことです




この約6mmの柄のズレを補正するべく新たに寸法を考えました
非常に手のかかる大変な作業です
また、必要になる生地も通常の物に比べ沢山必要になります
その必要な生地は通常の二倍とちょっとです
なので非常に希少価値の有るお人形になってます




胸元も柄合わせをしてます




しかし、この黄櫨染の生地は特別注文です
背中を見れば分って頂けるでしょう
柄がちゃんと上向きなのです
肩山を中心に柄が「上」を向く様に織り込まれてます
目打ち先の鳳凰の柄が「上」を向いてます




通常の生地ではこうなります
柄は逆さになります




このお殿様は本釈迦紐です
黄櫨染の生地を細い紐によって結んでます
これも大変細かな作業です




足袋も初の試みです
底が有る様に縫製してみました





お姫様も左右対象で肩部分の柄を合わせてます




普通柄合わせは左右対象になる様に裁断し縫製します
表衣本着せ込みの寸法は身頃肩部分が広めです
柄の大きさを見て身頃から袖にかけ柄が続いていたら
腕折(かいなおり)をしても柄が綺麗に見えると思い
裁断箇所を考え仕上げました




表衣の柄の大きさ柄の間隔が寸法的に適当かと
裳袴(もはかま)下になりますが柄を合わせてみました
綺麗に柄が合ってます
自分でいゆうのも何なんですが
職人やな!」
そう思います



  


Posted by 京都桃玄  at 00:02作品詳細

正絹唐織 黒麹塵





このお雛様は特殊な柄合わせを施してます
通常、袖の縫製は一枚もので裁断します
その為に柄が約6mm縫い目に隠れてしまいます
目打ち先の縫い目部分の事です
また、見にくいですが右端の柄が途中で切れてます
効率よく裁断していくとこうなるのは当然で普通な事です




このお殿様はこの柄の途切れを解消する様に施してます
縫い目部分を柄合わせするには
大変な手間がかかります
生地も必要以上のメーター数が必要です
また、この袖幅に柄を綺麗に収める様に微妙な調整もしてます
柄の大きさから横に三つ収めるのが妥当だと寸法を出し直しました
その為大変希少価値のあるお人形に仕上がってます




お姫様も通常の柄合わせではなく
桃玄の人形の仕上がり寸法に合わせたものです
本着せ付けのお人形の場合、身頃幅が少し広めです
その為に以前の人形に比べ肩部分が少し大きくなります
そこに柄を入れてみましたました




正面から見たところです




表衣の裾部分も柄を合わせてます
反物に寄って柄の大きさや間隔が異なりますので
見える柄の位置も異なります



  


Posted by 京都桃玄  at 00:38作品詳細

正絹唐織 有職雛

お殿様の衣裳は黄櫨染(こうろぜん)です
天皇陛下がお召しになってる衣裳です




このお人形は「左右対称柄合わせ」になってます
柄を合わせると生地が通常より沢山必要になります
贅沢なお人形です








本釈迦紐仕立です
お殿様の生地をよって細い紐を作り結んであります





お殿様の衣裳、釈迦紐を作ってるところを以前に紹介してます
ご参考にしてください↓
http://kyototougen.kyo2.jp/e380484.html
  


Posted by 京都桃玄  at 17:59作品詳細

京都西陣金襴 宝珠






小腰五色紐通し本結び
史実の考証に基づきより高貴な衣裳にすべく
小腰に五色の紐を通しています





お殿さまの衣裳です
宝珠柄です





お姫様の衣裳、唐衣は宝尽くしです



  


Posted by 京都桃玄  at 17:16作品詳細

西陣金襴 上

お殿様とお姫様の組み合わせはご自由にお選び頂けます












本桐木胴(ほんきりもくどう)とは、お人形の胴体が桐である事です
写真はその木胴に衿を巻き袴を履かせたのものです




束帯仕立(そくたいじたて)とは、お殿様の衣装のことです
本当の着物の様に縫製をしています




背縫い(せぬい)とは目打ち先部分の縫いを指します
本当の衣装にはこの様に縫いが有ります




小腰本結び(こごしほんむすび)とは、お姫様のこの部分のことです↓
細長い小腰をウエスト部分で本当に結んでます





こんな生地もあります
お好みの色柄を選んで頂けます



  


Posted by 京都桃玄  at 03:01作品詳細

九番 親王平飾り一式 特上仕立




 唐衣表衣本着せ











 柄合わせ
 左右が対象になるように生地を裁断し、
 縫製し、着せ付けます。










 本釈迦紐結び
 











 この写真のシャカ紐は共生地では無く仕事のしやすい紐で結んでいます。
 本シャカ紐は共生地をコヨリにし古式の結び方で加工していきます。
 手間が段違いです。










 手も京都の職人さんが木に指の骨に似せて針金を刺し胡粉を幾度も塗り重ね手の形にしていきます。
 最後に「爪」をかたどり色を乗せて完成させるといった超本格的な手です。











 この手と見比べて頂ければよく分かるかと思います。
 肉の付き方が全く違います。
 何ともふっくらとした柔らかく丸みのある手です。






 
◎お好みの生地(色・柄)でオーダーメイド承ります。  


Posted by 京都桃玄  at 22:08作品詳細

九番 親王平飾り一式 手ばた




 西陣のハタ織職人さんが
 手ばたでコツコツと織り上げた反物で
 作りました。










 史実考証に基づきより高貴な衣裳にすべく小腰に
 実際の衣裳にさらに近づけるべく
 五色の紐を通しています。










◎お好みの生地(色・柄)でオーダーメイド承ります。  


Posted by 京都桃玄  at 21:55作品詳細

九番 親王平飾り一式 ゴブラン





 下身を単衣、五衣、打掛、表衣、唐衣と
 本格的な十二単着せ付け。























◎お好みの生地(色・柄)でオーダーメイド承ります。  


Posted by 京都桃玄  at 21:36作品詳細

九番 親王平飾り一式 上



 
 京都桃玄では魚袋も
 すべてのランクのお人形に付けています。











 おがみ足にして
 足袋をはかせています。
 股紐も付けています。










 唐衣の裏は全て正絹武田菱を使用しています。











 唐衣仕立上がり。














 
基本的に桃玄の全てのランクのお人形に背縫いが入ってます。







師匠から受け継いだ技術です。



袖口は接着は致しません。 
唐衣と表衣の間。
 表衣と五つ衣の間。
 五つ衣の袖の間も。





 



基本的に人形の大小に関わらずこの技法を用いています。
 http://www.kyoto-tougen.com/e337045.html
  ↑ 以前の工房日記に載せた超小さい人形です。




 私が若い時に師匠が「この袖口を止めないのが京人形の最低限の技術」と言われました。
 また「組み立てから出来上がり迄、完成の形を(袖口が開かないよう)思い描きながら作業なさい!」とも。
 
 着せつけの時の木毛や綿の詰め加減。
 第一関節の曲げる力加減。
 第二関節を曲げる時の人形の肘に当てる目打ちの力加減に角度。

 師匠は人形を作る順序や説明をしてくれました。
 が、解ると出来るは全く別のものだと痛感させられました。


 初めて腕折をした時の事を覚えています。
 当時、握力65kgで懸垂も20回は出来る程の腕力の私が人形の手を曲げる事が出来なかったのです。
 いえ、曲がったことは曲がったのですが、、、
 悲惨なものでした。

 師匠は「この技術、袖口の接着はしないを一生続けなさい」と。
 「一度、楽を覚えると後は技術の低下のみ」だと言われました。
 きっとそうでしょう。接着してしまうと本当に仕事は楽になると思います。




 束帯仕立(そくたいじたて)とは殿様の上着のことです。
 私、桃玄の殿様は全てのランクにこの束帯仕立てにしています。
 本当に着せることが可能な様に縫製し木胴(もくどう)に着せ付けます。
 
 木胴は製造工程 → http://www.kyoto-tougen.com/c14294.htmlで紹介しています。
 中身がどんな物かもご覧下さい。
 
 





◎お好みの生地(色・柄)でオーダーメイド承ります。  


Posted by 京都桃玄  at 21:30作品詳細