よくある依頼です。
お姫様の右手小指が折れたとの事です。
が、この手が、、、
無いのです!
このお人形は私が師匠、先代京都桃玄に弟子入りする頃の物です。
今は取り扱っていないサイズのお人形です
今から注文しても時間がかかる可能性もあります。
ん~、、、。仕方ありません。
在庫の京都製の「爪きり」の手をつける事にしました。
はっきり言って
大サービスです!
多分ですがこのお人形は23,4年くらい前の物だと思います。
大切に毎年、飾って頂いているとの事。
”これかも宜しくお願い致します”との思いを込め京製の手と取替えさせて頂きました。
長年の間、重力で殿様の袖のふくらみが失われていました。
袖のふくらみを作りスチームを当て型を付けします。
シッカリめにスチームをしました。
ので暫くの間、完全に乾かすために扇風機で乾燥させました。
ドライヤー等の高温で乾かすと生地等を傷める可能性があるからです。
多分、大丈夫だとは思いますが念のために。
髪も少しハネてる部分があったので、薄~くした糊で押さえました。
これで修理完了です。